紀子さんの「お印」決まる 赤坂御用地内にも咲く桧扇菖蒲

 紀子さんが妃殿下となったあと身の回り品などに付ける「お印(しるし)」は、「桧扇菖蒲(ひおうぎあやめ)」と決まった。

 皇室では、持ち物に名前を記す代わりに、お印の文字や図案をつけるのが慣習になっており、天皇陛下と礼宮さま、紀子さんがご相談。吉田左源二東京芸大教授がデザイン化した。

 ヒオウギアヤメは、初夏に紫色の花をつけるアヤメ科の植物で、天皇ご一家にとっては昭和天皇の思い出にもつながる植物。

 宮内庁によると、昭和天皇は生前、那須御用邸近くに咲くナスヒオウギアヤメとの類縁関係に興味を持たれており、礼宮さまがこの話を知人の近藤典生進化生物学研究所長にされたのがきっかけで、同所員の研究論文が昨年発表されたというエピソードがある。今月初め、両陛下が紀子さん一家を招いて赤坂御用地内を散策した際にも、この花が咲いているのを観賞されたという。

(1990年6月29日  読売新聞)

引用元 http://www.yomiuri.co.jp/feature/impr/0609article/fe_im_90062902.htm

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