初日は「神宮・宮中祭祀」 紀子さんお妃教育“開校”
礼宮さまの婚約者、川嶋紀子さん(23)のお妃(きさき)教育が、13日、宮内庁書陵部の会議室で始まった。初日は、永積寅彦元掌典長の「神宮・宮中祭祀(さいし)」の1回目。紀子さんはこれから約1か月間、8科目、計28時間の講義を受ける。
この日の紀子さんは、白のブラウスに落ち着いたグレーのスーツ姿で、手には黒のハンドバッグのほか、バインダーノートも。宮内庁差し回しの車で午前9時半前に到着した紀子さんはやや緊張の表情を浮かべながらも出迎えの侍従らに笑顔であいさつし、教室となる同庁書陵部の庁舎内へ。
講義は、9時40分に始まり、机をはさんで紀子さんと永積さんが向かい合う形で、一対一で進められた。テーマは、皇居の宮中三殿で営まれる皇室祭祀や、皇室とゆかりの深い伊勢神宮の祭祀についてだが、3回の講義では今年11月の即位の礼、大嘗祭(だいじょうさい)にも触れる予定。なじみの薄いテーマだけに、紀子さんは1時間、真剣な表情で話に聞き入っていた。
講義のあと紀子さんは「これから1か月の間、先生方のお言葉を一つひとつ大切にお伺い申し上げ、心して学び努めてまいりたいと存じます」と宮内庁を通じ感想を述べた。
あす14日は、宮尾盤・宮内庁次長の「皇室制度」の講義が2時間行われ、そのあとも土、日曜を除き、毎日午前中1、2時間の講義が続けられる。