男系天皇の伝統の意義                                               戻る


大東亜戦争の敗戦後の1947年に、11宮家51名が皇籍を離脱しましたが、この離脱の原因は、皇室財産がGHQの管轄下になった為、そのままでは皇室全体の生活が維持出来なくなったからと言われています。結局、昭和天皇の実弟の秩父、高松、三笠の三宮家だけを残し今日に到りますが、皇室で9人続けて女子が誕生するという事態が発生し、一時は男系天皇の存続が危ぶまれました。幸い、悠仁親王殿下の御誕生で、男系天皇の維持がほぼ確実な情勢ですが、この宮家が皇籍離脱やむなしの事態に到ったのはGHQの天皇家断絶の為の策謀だったとする見方も根強く残っています。

我々のような一般の日本人は、男系天皇の価値をあまり理解していません。英国のような王室では、女王から王子に譲位された場合、王朝名が変わるのが普通です。現在のエリザベス女王がチャールズ皇太子に譲位した場合、王室名がウィンザー朝から、マウントバッテン朝へと変わるということです。つまり、日本であれば、愛子内親王が仮に女帝となり、田中という名の人物と結婚して、生まれた子供が天皇になった場合、万世一系の神武朝はその時点で断絶し、田中王朝が始まるのが一般的な見方なのです。欧米の王室では、基本的に血が薄まらないように、ハプスブルク家の血を引くもの同士での結婚が優先的に行われており、王朝変われど血は変わらずというケースが多く見受けられます。

また、歴史的に見て、遠縁の親戚同士の婚姻によって王朝交代を行なっている欧米の王室を除き、王朝が変われば、新王朝は旧王朝の血筋を根絶やしにするのが常です。神武朝が断絶すれば、未だに男系を維持して血統の正統性を持つ旧宮家の人々に何らかの危険が迫る可能性すら存在しているのです。女系天皇の配偶者が、日本民族以外の民族であったり、特定のカルト集団の教祖の血筋を引いた人物であったりした場合、王朝乗っ取りの他に旧宮家への非合法な弾圧も考えられるというわけです。また女系天皇容認によって、血統的に正当性のない宮家が乱立する可能性があり、皇族が際限なく増え続けるという事態も招きます。そうなれば、国民の中に皇室不要論が起こるのも時間の問題で、ほくそ笑むのは、日本の弱体化を図る勢力ばかりだと思います。

欧米を始め、世界が日本の皇室に敬意を払うのは、単一の王朝(つまり男系)で皇統をつないできたからであり、これが失われれば皇室の価値と権威の大半は失われてしまいます。また、125代の長きに渡って、先人達がその時代ごとの価値観や危機を乗り越え、必死になってつないできた男系天皇の歴史を、平成の民が誤まった価値観に基づき断絶したとなれば、その汚点は永遠に消しようがないでしょう。男性と女性は確かに平等ですが、例えるなら陽と陰であり、それぞれ役割が異なります。その役割を無視して、平等や差別を声高に叫びながら、皇室の破壊や公権力への浸透を図る特定の勢力に対して、日本人は断固とした姿勢を示さねばならないと思います。世論というものは、マスコミの印象操作でいくらでも変わるものであり、また一夜にして変わるものでもあります。そんなものに我々の先祖が命がけで守り抜いてきた皇室の伝統を委ねても果たしていいのでしょうか?


歴代天皇一覧(女性天皇は存在するが、父親が男性皇族であるという男系天皇の原則は貫かれている)

第1代 神武天皇
第2代

綏靖天皇

第3代 安寧天皇
第4代 懿徳天皇
第5代 孝昭天皇
第6代 孝安天皇
第7代 孝霊天皇
第8代 孝元天皇
第9代 開化天皇
第10代 崇神天皇
第11代 垂仁天皇
第12代 景行天皇
第13代 成務天皇
第14代 仲哀天皇
第15代 応神天皇
第16代 仁徳天皇
第17代 履中天皇
第18代 反正天皇
第19代 允恭天皇
第20代 安康天皇
第21代 雄略天皇
第22代 清寧天皇
第23代 顕宗天皇
第24代 仁賢天皇
第25代 武烈天皇
第26代 継体天皇
第27代 安閑天皇
第28代 宣化天皇
第29代 欽明天皇
第30代 敏達天皇
第31代 用明天皇
                     
第32代 崇峻天皇
第33代 推古天皇
第34代 舒明天皇
第35代 皇極天皇
第36代 孝徳天皇
第37代 斉明天皇
第38代 天智天皇
第39代 弘文天皇
第40代 天武天皇
第41代 持統天皇
第42代 文武天皇
第43代 元明天皇
第44代 元正天皇
第45代 聖武天皇
第46代

孝謙天皇

第47代 淳仁天皇
第48代 称徳天皇
第49代 光仁天皇
第50代 桓武天皇
第51代 平城天皇
第52代 嵯峨天皇
第53代 淳和天皇
第54代 仁明天皇
第55代 文徳天皇
第56代 清和天皇
第57代 陽成天皇
第58代 光孝天皇
第59代 宇多天皇
第60代 醍醐天皇
第61代 朱雀天皇
第62代 村上天皇
第63代 冷泉天皇
第64代 円融天皇
第65代 花山天皇
第66代 一条天皇
第67代 三条天皇
第68代 後一条天皇
第69代 後朱雀天皇
第70代 後冷泉天皇
第71代 後三条天皇
第72代 白河天皇
第73代 堀河天皇
第74代 鳥羽天皇
第75代 崇徳天皇
第76代 近衛天皇
第77代 後白河天皇
第78代 二条天皇
第79代 六条天皇
第80代 高倉天皇
第81代 安徳天皇
第82代 後鳥羽天皇
第83代 土御門天皇
第84代 順徳天皇
第85代 仲恭天皇
第86代 後堀河天皇
第87代 四条天皇
第88代 後嵯峨天皇
第89代 後深草天皇
第90代

亀山天皇

第91代 後宇多天皇
第92代 伏見天皇
第93代 後伏見天皇
第94代 後二条天皇
第95代 花園天皇
第96代 後醍醐天皇
- [光厳天皇]
- [光明天皇]
第97代 後村上天皇
- [崇光天皇]
- [後光厳天皇]
第98代 長慶天皇
- [後円融天皇]
第99代 後亀山天皇
第100代 後小松天皇
第101代 称光天皇
第102代 後花園天皇
第103代 後土御門天皇
第104代 後柏原天皇
第105代 後奈良天皇
第106代 正親町天皇
第107代 後陽成天皇
第108代 後水尾天皇
第109代 明正天皇
第110代 後光明天皇
第111代 後西天皇
第112代 霊元天皇
第113代 東山天皇
第114代 中御門天皇
第115代 桜町天皇
第116代 桃園天皇
第117代 後桜町天皇
第118代 後桃園天皇
第119代 光格天皇
第120代 仁孝天皇
第121代 孝明天皇
第122代 明治天皇
第123代 大正天皇
第124代 昭和天皇
第125代 今上天皇

女系天皇が実現した場合(母親のみが女性皇族)

【女系系譜1】          【【皇統】】               【男系系譜1】
      \             |                  /
      江頭寿々子     昭和天皇         鈴木さんの曽祖父
          \          |               /         【男系系譜2】
       小和田優美子   天皇陛下        鈴木さんの祖父     /
            \       |            /        佐藤さんの曽祖父
             雅子   皇太子殿下     鈴木さんの父    /
                \  /           /        佐藤さんの祖父
神武朝第百二十七代→ 愛子 =(結婚)=鈴木さん      /       【女系系譜2】
                   \         /        佐藤さんの父   /
                    \      /         /      高橋さんの祖母
   神武朝断絶、鈴木朝初代→ 第1子(♀)=(結婚)=佐藤さん(♂) /       【男系系譜3】
                       \          /        高橋さんの母   /
                         \       /         /       田中さんの祖父
        鈴木朝断絶、佐藤朝初代→ 第1子(♂)=(結婚)=高橋さん(♀)   /          
                            \           /        田中さんの父


     以下、 延々と王朝の交代が続き、もはや天皇家とは何の関係のない血統に様変わりしてしまいます。



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